逃亡医F/漫画17話ネタバレ感想!娘の結婚式で料理を作りたい!料理人・久保田の夢

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成田凌主演ドラマ『逃亡医F』の同名原作漫画、第17話のネタバレをご紹介します!

<『逃亡医F』漫画第16話のおさらい>

佐賀県に来ていた藤木は、女性が二人組の男に襲われる場面に遭遇し女性を助けに入る。男たちは、養蜂家である女性の双子の姉妹が放ったハチによって撃退された。
しかし、懲りない男たちは双子の姉妹のハチを狙って奇襲をかけるが、先読みしていた藤木によって防がれる。

男たちが逃げる際に窪みに転落し木の枝が腕を貫通する重傷を負ってしまうが、双子の姉妹に二度と手を出さないことを条件に藤木が応急処置で男を救った。

姉妹には、今後都波に会うことがあれば藤木が探していることを伝えるよう依頼して別れた。

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『逃亡医F』第17話ネタバレ:娘の結婚式で料理を作りたい!食道ガンの料理人の夢と絶望

熊本県に訪れていた藤木は、懐の寂しさから清掃員として市内の総合病院でアルバイトをしていた。
病院内で藤木が清掃をしていると「ブーブーブーブー」とナースコールが鳴っているのに気づくが、ナースステーションには誰もいなかった。

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藤木はナースコールの発信元である302号室に向かい、カーテンの閉まったベッドに向かって「あのう、どうかしましたか?」と聞くとカーテンを開けた患者から「遅いっ!何度呼べば顔を見せるんだよっ!」と怒鳴られた。

藤木の顔を見て「ん?看護師じゃないのか」という患者には、はぁ看護師さんはみんな出払ってるようだったんで」と答える藤木。
「フン、どうせそんな事だろうと思った、あいつらまたどこかで油を売ってるに違いないんだ。アンタ新顔だな」という患者に藤木は「え、ええ、今日採用になったばかりです」と答えると、「背中を掻いてくれ」という患者。

患者はさらに「看護師じゃなくても病院から給料をもらってんだろ、だったら患者の頼みをきいてもバチは当たらん」と続ける。

(なんだ偉そうに…)
そう思いながら患者の背中を掻いていた藤木に「痒いのは抗がん剤の副作用らしくてな、どうにも我慢ならんのだ」と患者は言った。
「ガンで入院してるんだ、食道ガンだ」そう言った患者の首元を見た藤木は「でも手術はしなかったようですね」と返した。
すると患者は「当たり前だっ!料理人が食道を取っちまったら仕事にならん、だから抗がん剤と放射線で治療してるんだ」と声を上げる。

そんなやり取りをしていると看護師が病室にやってきて声を掛けてきた。
「あら久保田さん、クリーンスタッフさんにそんな事頼んじゃダメじゃない」

そうすると患者・久保田はコロッと態度を変えて「おっ!理子ちゃんか、なに…俺は断ったんだがこの男が親切にも掻いてくれると言うんでな」と言うと、看護師・理子は「あの…、私が代わりますから」と言って久保田の背中を掻いていた。

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藤木が清掃作業をしていると別の看護師が「ちょっとあなた、今度きたクリーンスタッフね」と声を掛けてきた。藤木が「え、ええ」と返事をすると「すぐに302号室の清掃をしてちょうだい」を指示を出された。

「302号室?」と藤木が聞き返すと看護師は「出された食事が不味いってまた夕食をぶちまけたのよ」と教えてくれた。「まったく始末が悪いったらありゃしない、言うことは聞かないし、いつも文句ばっかり、病人じゃなければ張り倒してるところだわ!」そう言って看護師は不満を露わにした。

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302号室に向かった藤木は、久保田に訊ねてみた。
「どうしてこんな真似をしたんです?」
すると久保田は「どうもこうもないッ、こんな味も素っ気もない飯が食えるか」と声を荒げた。
「そりゃ仕方ないですよ、食のプロからすれば不満だろうけど、これは病人食ですからね」と返す藤木に「フン、これなら残飯の方がマシだ」と久保田は不貞腐れていた。

すると次に「おい、あんたに頼みがある」という久保田に「頼み?また背中を掻くんですか?」と返す藤木。久保田は「違うっ!病院を出た右に“花水木”って割烹がある、そこの懐石弁当を買ってきてくれ」といって財布を取りだしたタイミングで落ちたものを藤木が「何か落ちましたよ」といい拾いあげた。それは3人の若い親子の写真だった。

それに気づいた久保田が「バカッ触るなッ!」と慌てて写真を取り上げ、「余計な真似はせんでいい、釣りはくれてやるッ!さっさと行って来いッ!!」と1万円を渡して藤木を追い出した。

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(くそ…ついパシリまでしてしまった、あそこは毅然と断るべきだったな)と反省していた藤木は買ってきた弁当を久保田に渡した。

久保田が弁当を一口食べると「“花水木”も落ちたもんだ、これじゃここの病人食とかわらん」と言って食べるのをやめてしまった。
「不味いんですか?」と聞く藤木に「食ってみろ」という久保田。

「美味いですよ、さすがにいい値段だったけど、それだけのことはある」弁当を食べてみた藤木は弁当の味を絶賛したが、久保田は「フン、あんた味覚音痴か?」といい「そいつが美味いとおもうようじゃ牛や豚並みの味覚だ」と、弁当の味を認めようとはしなかった。

久保田は「五味といってな、料理は酸、苦、甘、辛、鹹(かん)の五つの味覚が調和することで美味いと感じるんだ。だが、この弁当はそのでれもが欠けている」と言って布団に入ってしまった。

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藤木は深夜、人気のない診療室に入り久保田のカルテを覗いていた。
「そこで何をしているんですか?」見回りをしていた理子が声をかけてきた。
「それ…、302号室の久保田さんのカルテでしょ、クリーンスタッフのあなたがなぜそんな物を見てるの?」焦る藤木は言葉が詰まる。
「い、いや…、俺は…、その…」

藤木は久保田のカルテを見て感じた自分の見解を理子に話した。
「放射線治療における副作用の一つでね、あの人が食事を不味いというのはおそらくそのためだと思うんだ。カルテには一回線量4グレイの放射線を40回照射するよう指示が出ていた。もちろん放射線量は治療内容や患者の状態によって適宜加減するわけだけど、これはいくら何でも多すぎる」

藤木の言葉に理子は納得がいったようだった。
「それで分かった。私、てっきり久保田さんは食のプロだから味にうるさいんだと思ってたの。でも入院した頃は普通に食べてたから不思議でしかたなかったわ」

「照射線量を多くすれば腫瘍を叩く効果はあるかもしれないが、その分副作用も強くなる。これじゃせっかくの治療が本末転倒ということだね」そう言った藤木に理子は困った様子だった。
「どうしよう…もしそうなら久保田さんがこの町にやって来た意味がなくなってしまうわ」

「意味がなくなる?どういうことだい?」
理解できなかった藤木が尋ねると理子は久保田の事情を話してくれた。

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久保田には小さい頃に別れた娘がいた。
離婚した時、奥さんが娘を連れていったがその娘が今度結婚することになった。
それを風の便りに知った久保田が、奥さんの故郷であるこの町にやって来たという。

久保田は別れた二人の前に顔を出せないが、娘のために父親として何かしてあげたいという気持ちを持っていた。料理人として娘に祝い膳を振る舞ってやれるという理由で娘の挙式予定のホテルの厨房に勤めていたのだ。

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「手術を断って放射線化学療法にしたのもそのせいなのではないか」と理子は話してくれた。すると今度は、藤木のことについて聞いてきた。
「ねぇあなた、いったいどういう人?」
「味覚障害だなんて看護師の私が気がつかなかったことをどうしてクリーンスタッフのあなたがそこまで詳しいの?」そう質問された藤木は「ほ、ほら…、諺に門前の小僧習わぬ経を読むってのがあるだろ。俺は東京にいた時もこの仕事をしていたから、ちょっとした耳学問ってやつで…」と誤魔化したつもりだったが、「ふ―――ん」と理子は腑に落ちない様子だった。

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翌日、藤木が廊下清掃をしていると診療室から怒鳴り声が聞こえてきた。
「ふざけるなっっ!君は看護師の分際で医者に指図をしようというのか!?」
「ち、違います、私はただ患者さんのためを考えて……」
「いいかっ、手術を拒否したのは患者の方なんだ!味覚障害か何か知らんが放射線化学療法に副作用はつきものだ!」
「でも…、久保田さんにとって味覚は命も同じなんです」
「それが嫌なら何もせず放っておけばいいだろう!」

ドアの近くで聞いていた藤木は口を挟もうとドアノブに手を掛けた時、後ろから久保田が藤木の手を制止し、久保田が自らドアを開けた。
「俺が味覚障害だというのは本当か?」
久保田は室内にいた医者に向かって「あんた…、一言もそんな説明はしなかったぞ!」と怒りを露わにした。

「知ってたら…、それが分かってりゃ…、分かってれば俺はこんな治療は受けなかったんだ!」と腕に刺さっていた点滴針を抜いて医者に投げつけた。

「返せッ、返せッ!俺の味覚を返しやがれっ!」
医者の胸ぐらを掴む久保田を「や、やめてっ!やめてください久保田さん!」と止めようする理子だったが、久保田は「放してくれ理子ちゃん俺は…、俺はこのクソ医者を許さんっ!」と怒りが収まらない。

担当医は「き、聞き捨てならんっ、治療に不満があるなら病院を移りゃいい。頼んでここにいてもらう必要はないんだ」というと部屋を出て行くと久保田は悔しそうに座り込んでしまった。
「くっ、ちくしょう……」

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理子と藤木は、久保田を病室に戻しベッドに落ち着かせた。
「すみません、俺が余計なことを言ったばかりに…」という藤木に「ううん、鳴海さんが悪いんじゃない、私が出過ぎたのよ」と理子が返す。

病室を出ようとした二人に「あんた達に頼みがある」と久保田が声を掛けてきた。
すると久保田は預金通帳を差し出し二人に話した。
「俺が料理人を続けながらコツコツ貯めた金だ、こいつを娘に渡してやってくれ。なさけねぇが死んでいく俺が娘にしてやれることはもうこれだけだ。ただし俺がこの町にいるってことは内緒だ、あんたがどこか他の町で俺から預かったと言ってくれりゃいい」

「弱気な事を言わないで。大丈夫、元気になって娘さんに料理を作るんでしょう?」
そういう理子に「下手ななぐさめはやめてくれ」とうつむく久保田は、「味も分からん料理人に…そいつは無理な話さ」と言って涙を浮かべた。

『逃亡医F』第17話 感想

熊本県に訪れて藤木先生、当てもないのに一体どこまで南下していくのでしょうか。
それにしても病院でクリーンスタッフのアルバイトとは、やはりお医者さんの血が騒ぐのでしょうか、病院に戻ってきてしまうようです。

ひょんなきっかけで患者である久保田の状態を知ってしまいましたね。
クリーンスタッフが勝手に患者のカルテを見ているのがバレたらもっと大問題になりそうな気もしますがそこには触れずにおきましょう。

それにしても久保田の担当医は理子ちゃんにずいぶん乱暴な言い方をしていましたが、あそこで久保田が現れず、藤木が入っていったら何て言うつもりだったのでしょうか。
藤木先生、逃亡中の身なのに猪突猛進が過ぎます。

下手すりゃあの担当医に通報されるパターンもあったのかと思うと、あのタイミングで現れた久保田さんに救われたのではと考えてしまいます。

しかし、悲しそうな久保田さんでしたが、きっと放ってはおけないのでしょうね。
藤木先生が今度はどう救ってくれるのか気になります。

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