成田凌主演ドラマ『逃亡医F』の同名原作漫画、第21話のネタバレをご紹介します!
<『逃亡医F』漫画第20話のおさらい>
三井教授の告別式で都波先生との接触を狙っていた藤木を待っていたのは、藤木に復讐を誓った八神妙子の兄だった。
藤木は、一度は八神に捕らえられるが烏丸の助けにより辛くも逃げ出すことができた。
さらに藤木は、八神妙子に面会するため烏丸の助けを受けイースト薬業 中央研究所に忍び込む。中央研究所で烏丸との会話の中から、八神妙子とイースト薬業との関係に近づいたと思った矢先、妙子の兄が研究所を訪れ再び藤木は捕らえられる。
烏丸は八神の弱点である足を踏みつけて藤木を助けるが、八神の弱点が凍傷によるものだと気付く。
研究所から逃げた藤木だったが、電話の烏丸を通して指を切断しない治療法をアドバイスする。
『逃亡医F』第21話ネタバレ:富樫との再会!警察に捕まった烏丸!火災に巻き込まれた都波の運命は?
イースト薬業 中央研究所を出た藤木は、帝都医大付属病院に足を運んでいた。
(気がついたらここに来ていた、ここで白衣を身に着けていたのがまるで昨日のことのように思える。あの事件さえ起こらなければ、俺は今もああして救急患者の救命に当たっていたんだ)
そう思いながら、藤木は病院に入ってくる救急車を眺めていた。
何気なく、救急隊から患者を引き受ける病院関係者を見ているとその中に富樫の姿を見つけた。富樫が一人になるのを待って藤木が近づいた。
「富樫っ!」
「なっ…藤木じゃないか!!お前…、ここで何をしてるんだ!?」
藤木の姿を見た富樫が驚きを隠せない。
「お前こそどうしてここに……」藤木が富樫に聞くと「俺は三井教授の告別式に出席するために上京して後輩に頼まれて今まで病院で手を貸してたんだ。ん?待てよ、てことはお前も…」と答える富樫に「ああ、遠くからお別れしただけだが…来ずにはいられなかった」と藤木が事情を話した。
「そうか、それにしてもお前こんな所に現れて、誰かに見られたらどうするつもりだ!?」
富樫の質問に「あ…ああ」と不安げな返事をする藤木を見かねて「ったく!!ついて来い」と言って二人は歩き出した。
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富樫は藤木を連れて宿泊しているホテルに戻って話していた。
「そうか…、告別式で都波先生に会えるかもしれないとやって来たのか…。お前、都波先生の自宅を知らないのか?斎場の外で張っていたといっても現に俺も見つけられなかったんだ。しかも途中で斎場をでたんなら見逃している可能性はある。もし先生が現れたなら今頃は家族のもとに戻っているかもしれない」
富樫の考えを聞いた藤木は言葉を返した。
「ダメだ、先生は独り者だし東京にいる時はほとんど研究室に泊まり込みの生活だ」
それを聞いた富樫はさらに考えを藤木に話した。
「だったら研究室を訪ねてみればいい、帰京していれば顔を出すはずだ」
富樫の言葉にハッとした藤木が行動を起こそうとする。
「確かめてみる価値はあるな、旅先で採取して標本だっていつまでも持ち歩いているとは思えない」
そう言った藤木に富樫は自分が行くと言った。
「よし!!ただし行くのは俺一人だ、お前はここで待ってろ」
「ダメだっ!俺も行く!!」
「バカを言うなっ!先生がいるかどうかも確かじゃないんだ!それに大学にはお前を知る人間がウヨウヨしている、見つかったらどうする」
富樫は藤木が一緒に行くのを阻止しようとしていた。
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八神は、事件の捜査関係者に会うため警視庁 城西警察署に訪れ、逃亡中の藤木を見つけたと話していた。
「なぜ警察に通報しなかった、その話が本当なら藤木を逮捕できたんだ!」
事件を担当していた刑事・鵜飼が怒鳴るが、八神も言い返す。
「ふん、あんたらが頼りにならないからさ。いいか!藤木は東京にいる!!ここでグダグダ言ってないでヤツをとっ捕まえたらどうなんだっ!」
頭に血が上っている八神に鵜飼も言い返した。
「もちろん手配はするさ、とりあえず藤木の逃走に手を貸したという女を当たってみよう。だからあんたは余計な真似をせずに家で大人しくしててくれ、いいなっ!」
そういうと鵜飼は署を出ていった。
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藤木と富樫は深夜の帝都医大を訪れていた。
「やれやれ…お前と一緒だとろくに飯を食うこともできんな」
「すまん、お前には借りた金も返してないし迷惑をかけてばかりだ」
「そのうち利子をたっぷりつけて返してもらうさ。それよりお前、なんで都波先生を追いかけてるのかまだ理由を話す気にならんのか?ヤバい思いをしてまで会おうとするんだ、よほどのことだとは思うがな」
「いずれお前には話をする…、だから…」
「分かった、もうこれ以上は聞かんよ。心配するなだからって手を引くつもりはないさ。さ、行こうか」
富樫は藤木が考えていることを聞き出そうとするが、藤木は詳しく話そうとはしなかった。そしてそんな藤木を信じて、手を貸してくれる富樫に藤木は感謝していた。
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烏丸は自宅マンションで藤木の心配をしていた。
(あの恩知らず!連絡ぐらいしてこいっていうのよ。今のセンセが安心できる場所なんて他に何処にもないんだからね)
その時、エントランスから来客を知らせるインターホンが鳴った。
「戻ってきた!」
烏丸はすぐにエントランスのロックを解除して呼びかけた。
「バカっ、早く入ってきなさい!」
「んもう遅いでっ…!」
烏丸がドアを開けるとそこにいたのは藤木ではなく、2人の刑事が立っていた。
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烏丸は警察署に連行され取り調べを受けていた。
「あんたと藤木圭介とはどいいう関係なんだ?」
「あんたが藤木を逃がしたってことは分かってる、素直に話した方がいいぞ。このままじゃ犯人隠匿、逃走幇助の容疑で留置所に泊まってもらうことになるぞ」
取り調べを受ける烏丸は毅然としていた。
「そうすれば?どうせあの雪男が余計なこと言ったんでしょ。指をちょん切られるところを助けてもらったくせに、あいつもとんだ恩知らずだわ」
「指をちょん切られる?」
鵜飼が烏丸の言葉を聞き返すが、烏丸は話す気がなかった。
「こっちの話。とにかくあたしはもう何も話さないからね」
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藤木と帝都医大に忍び込んでいた富樫が異変に気付いた。
「おい、何かきな臭くないか?」
「火事だっ!!」
藤木の視線の先には炎を上げる部屋があった。
「あそこは都波先生の……」
炎が上がっている部屋に駆けつけた二人がドアを開けると都波がソファで眠っていた。
「都波先生!」
「くそッ、ヤバいぜこいつぁ!」
「先生ッ!しっかりしてください先生!」
藤木が都波を起こそうとしている間に富樫は消火器で炎を消そうとしていた。
「ダメだくそッ!こんな消火器一つじゃとても消しきれない!」
消火を諦めた二人は都波を連れて部屋から脱出することを優先させた。
「手を貸せッ、先生を運び出すんだ!」
都波を抱えて外に連れ出した二人は、都波の状態を確認する。
「くそっ呼吸をしていない!」
「火傷した様子はない、煙を吸い込んだんだ」
藤木と富樫は二人掛かりで都波に心肺蘇生措置を行うが息を吹き返さない。
「おいっ病院に運ぼう、ここで蘇生させるのは無理だ」
「ダメだ、それじゃとても間に合わない!俺たちは医者だ、ここで救命措置をやる!」
「バカを言うな、送管具も除細動器もなくてどうやるんだ」
病院に運ぼうと言う富樫を横目に藤木は近くの部屋の窓ガラスを割った。
「な、何を…」
藤木は窓ガラスの破片を手にしていた。
「こいつで気管切開する」
「何だと!?」
「他に方法はないっ、先生をこのまま死なせるわけにはいかないんだ!」
そう言うと藤木はガラス片で都波ののどを切り裂いた。
「ストローをよこせッ」
富樫がさっきまで飲んでいたジュースのストローを渡すと藤木は都波の切り裂いたのどからストローを差し込み息を吹き込んだ。
(息をしてくださいッ、ここで先生に死なれたら俺は…、俺は何のために逃げていたのか分からなくなってしまう)
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城西警察署では、烏丸が取り調べを受けていたが一向に話そうとはしなかった。
「度胸が据わってるのか、それとも頭のネジが一本はずれているのか、いずれにしても大したタマだ」
「ええ…、脅してもすかしても頑として口を割ろうとしません」
「まいったな、留置場は満杯だし、今夜のところは帰すしかないな」
「いや、もう少し確保しておきます。藤木と連絡を取り合うかもしれない」
「肝心の藤木はどうなんだ?立ち回り先は手配したんだろ?」
「ヤツが立ち回りそうな所といっても勤めていた病院か大学ぐらいして思い当たらないんですよ。一応最寄りの交番には連絡を入れてますが自分もこれから行ってみるつもりです」
「よしっ、俺も行こう!」
刑事たちは烏丸への取り調べを一旦諦めて、立ち回り先を巡回しようとしていた。
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藤木は懸命に都波に蘇生措置を施していた。
「諦めろ、藤木っ!火事に気付いて誰かがやって来たらおしまいだ!」
「嫌だっ!ここで諦めたらすべてが終わってしまう!」
「し、しかし…」
都波はまだ息を吹き返せないでいた。
『逃亡医F』第21話 感想
病院に戻った藤木が旧友の富樫に偶然の再会を果たしました。
これで烏丸の他にも藤木を助けてくれる味方が増えましたね。
それにしても烏丸にしても富樫にしても、匿っているのがバレたら自分にも危険が及ぶというのに、承知の上で藤木を助けるのは勇気がいることですし、それだけ信用されているのは、藤木の人徳ありきだと思うのでやっぱりすごいですよね。
そして火事現場で都波先生を見つけることができるも都波先生は大ピンチ!
藤木は、都波先生の命を救って、自分の容疑や妙子の汚名を晴らすことはできるのでしょうか。
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