【しもべえ】ネタバレ6話(最終話)|消えたしもべえ!ついにお父さんに逢うことができたユリナだが!?

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漫画『しもべえ』の第6話(最終話)のネタバレをご紹介します!

<『しもべえ』第5話のおさらい>

お互いの勘違いからアキのパパを殴ってしまったしもべえでしたが、ユリナに促されてなんとかアキのパパに謝罪することができました。アキのパパは気にしておらず、むしろしもべえが衝突しそうな車からアキを守ってくれたことに感謝していました。

この一件から、父親の存在についてあらためて考えるようになったユリナは、一緒にご飯を食べようとしもべえを家に誘います。

3人で食卓を囲んでいると、お母さんはお父さんとのことを話し始め、離婚したものの、お父さんのことをまだ愛しており、許してもらえるなら逢いたい、一緒に暮らしたいと涙を流します。

ユリナもお父さんに逢ってみたいという想いから、しもべえにお父さんに逢えるよう助けを求めると突然、病院からの電話で消息不明だったお父さんの情報が入ります。

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『しもべえ』第6話(最終話)ネタバレ

病院からの電話に出たお母さんは「お、尾形がそちらにいるのですか?」と質問して気持ちが昂ります。さらに電話相手の言葉に「えっ、2カ月前から入院?」と驚きます。
お母さんは「はい、わかりました、これから向かいます」と応えて電話を切りました。

突然入ってきたお父さんの情報にユリナは、しもべえが願いを叶えてくれたからなのではと思い振り向きましたが、そこにいたはずのしもべえの姿はなく、着ていた浴衣だけが落ちていました。

ユリナとお母さんは、急いでタクシーに乗り病院に向かいました。タクシーの中でお母さんは、「離婚してからは一切の連絡がなく、二度と逢うことはできないと思っていた」とユリナに話します。そして、この知らせがしもべえの力だったとしたら感謝しかないという思いをこぼします。

病院に着いた二人は、お父さんの病室に案内されました。お父さんはベッドに横たわり薬で眠っています。すると担当医の藤島先生がドアを開け、二人を廊下に呼び出します。

藤島先生は、お父さんが病院に運ばれてきてからの容態について「病院に運ばれて来た時にはすでにすい臓癌の末期で黄疸も出てました」と説明してくれました。
さらに「残念ですが今夜が山だと思います」と二人に告げました。

病室に戻った二人に看護師は「なるべく尾形さんのそばについていてあげてください」
と話しかけます。ユリナはお父さんが横たわるベッドの横に座りますが「記憶にないこの人が、今夜が山だと言われても何の感情もわかない」と自分の感情が動かないことに向き合います。

近くにいた看護師は二人に向かって静かに話し始めました。
「尾形さん、奥様と娘さんのこと心配してましたよ」
「えっ」思わず声に出たお母さんと驚いたユリナは看護師の方を見ました。

それから看護師は、自分が担当について10日くらいたった頃にお父さんと話した会話の内容を教えてくれました。
『看護師さん、実は俺ね、高3の娘がいるんだよ。娘が1歳の時離婚して一度も逢っていないんだけどね』
『なんで我慢できなかったのかなー、離婚届をつきつけてそのまま消えるなんて無責任過ぎるよな・・・、母子二人であの後しっかり暮らしていけたんだろうか』

お父さんが、そんなことを話していたとは想像できなかったお母さんは戸惑います。

『看護師さんってケータイのアプリ詳しい?』、『このお助けアプリってのをインストールしてみたんだけど、いくらタッチしても反応しないんだよねー』、『このアプリがもしも俺の癌を治してくれたら娘に逢いに行こうと思ったんだけど、反応なしってことはやっぱ俺死んじゃうのかなーハハハ』
そう言ったお父さんに看護師はそういう冗談嫌いです私!と怒ったことを振り返ります。

ユリナがお助けアプリについて詳しく聞こうとしますが、看護師もアプリについては知りませんでした。そして看護師は‟アプリの話をした後、急に痛みが激しくなって薬を増やしたこと”を思い出します。

薬を増やしてもらったお父さんは、だいぶ楽になったと答えましたが、続けて『毎日ベッドの横に鬼のような男が立ってるんだよ』、『ほら、今も看護師さんの横に・・・』『なんだか魂を吸い取られるようだ、コイツ死神なのかなー』と話していました。

看護師は、痛み止めを使うことで見えることがある幻覚のせいだと思っていたと振り返ります。そんなことがあってから、幻覚なのか夢なのかお父さんは娘と逢ってる話をよくしていたと言い出しました。

・ユリナが不良学生にナンパされそうになったからゲンコツで追っ払った
・ユリナがパンケーキ店でお金が足りなくなったので足りない分を払ってあげた
・ユリナの買い物の後に店まで傘を持っていってあげた
・ユリナが電車でチカンにあった時にチカンした男を撃退した
・ユリナが試験だったが、彼氏にフラれたせいで勉強してなかった

お父さんが看護師に話してくれたエピソードは、”すべてしもべえが自分にしてくれたことだ”と、ユリナは思い出します。「ほ、本当に父が、そんな話をしたんですか?」

「薬のせいで夢と現実が混同してしまっていた」のではないか「幻覚症状も重なっていたかもしれない」と看護師がユリナの質問に応えます。

看護師は「すみません、私話さなくてもいいことまで・・・」と謝ります。
しかしユリナは「いいえ、父の話をもっと、もっと聞かせてください」と言います。
そして看護師は容体が悪くなる2日前のことを話し出します。

『俺もうキビシイかもな・・・、看護師さん俺の意識がなくなりそうになったら、以前教えた元妻に連絡お願いします』『でも最後に元妻の家に行って料理でも作ってやるかな、アイツ俺の作る料理大好きだったから・・・』

「えっ!」ユリナとお母さんは驚きを隠せませんでした。2日前は、しもべえが家事をしに来た日だったのです。

お母さんは、ベッドに横たわるお父さんから真実を聞き出そうとします。
「どういうことなの?ウチに来たのあなた?あの料理はあなたが作ったの?」「答えてあなた!」

その時お父さんの右手がベッドの布団からはみ出しました。その右手には包帯が巻かれていました。それに気づいたユリナが看護師に「この手の包帯は?」と聞きました。

看護師は1ヵ月前のことを思い出して話してくれました。
病室を訪ねた看護師は、お父さんが右手をケガしているのを見つけました。
自傷行為をしてしまったと思った看護師はすぐに手当てをしてくれましたが、お父さんは『危なかったよ、娘が男たちに連れ去られそうになったから必死で助けたんだよ』と話していたことを振り返りました。

看護師が話し終わると、お父さんに繋がっている心電計から、ピ―――という音が鳴り響きます。看護師は急いでナースコールで藤島先生を呼びます。病室に入ってきた藤島先生がお父さんを診断すると「残念ですが、もう・・・」と言葉を詰まらせました。

ユリナは、小さな声で言葉を絞り出します「ちょっと・・、ちょっと待ってよ・・・」
「そ、そんな・・・まだ、こっ声すら聞いていないのに・・・」
そして病院内に響き渡るような声で叫びました。
「しもべえ―――っ、お父さんを助けてよォ―――っ!!」

しかし、しもべえは現れませんでした。そして、お父さんも二度と息を吹き返すことはありませんでした。

~1週間後~

学校に登校するユリナにアキが近づきます。
「大丈夫?ほんと残念だったわね、せっかくお父さんに逢えたのに」、「そーいえば、しもべえ今でもユリナの家でマジメに家事やってるの?」ユリナを気遣ったアキの言葉にユリナが答えます。
「ううん、しもべえもう現れなくなっちゃった」

そして、ケータイに入っていたしもべえのアプリがいつの間にか消えてしまっていることを話します。また、お父さんが遺したケータイにもしもべえのアプリはありせんでした。

ユリナはこれまでのことを振り返り考えましたが、なぜしもべえが突然現れたのかは分かりませんでした。そして、お父さんの世話をしてくれた看護師さんが話してくれたことを思い出していました。
看護師が「ねえ尾形さん、こんなに体調が悪いのにどうして娘さんに何度も逢いにいくんですか?」と尋ねると、お父さんはこう答えたと話してくれました。
『ハハハ、娘がピンチで救いを求めたら、すっ飛んで行って助けてやるのが父親ってもんでしょ』

看護師の話を思い出しながら「しもべえはお父さんの分身だったのかもしれない」とユリナは思いました。

家に帰ると1週間たった今でもしもべえが家のどこかにいるような気がしてついつい捜してしまう自分に気付きます。ユリナはお父さんの写真が飾られた仏壇の前に座り話しかけます。
「一言も話すことができなかったけど、お父さんの愛情はしもべえからいっぱいもらったよ。ただ、お父さんとしもべえがちょっとかぶっちゃって変な感じ・・・」

お父さんの仏壇に手を合わせるユリナは「叶うことならまたしもべえに逢いたいよ、お父さん」と心の中で呟きます。

手を合わせるユリナは後ろに気配を感じ振り返ると、仏壇に向かって手を合わせるしもべえが・・・。

『しもべえ』第6話(最終話) 感想

やっとお父さんに逢うことができたのに、一言も声を聞くこともできないままお別れしてしまったユリナの気持ちを考えると胸が苦しくなりました。

でもお父さんは、離れているところからずっと家族を想っていたことが分かります。
お父さん、お母さんは離婚してしまいましたが、心はずっとお互いを想っていたというのが胸に響きました。

親は子どもを想うもの、子どもは親を想うもの。そんな当たり前の環境は、当たり前にできる時はその幸せになかなか気付けないことが多いと思います。

「親孝行したいときには親はなし」という言葉もありますので、子どもには精一杯の愛情を、親には思いやりと感謝の気持ちをなくさないように、暮らしていきたいと考えるきっかけになる作品だったと思います。

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