逃亡医F原作漫画28話(最終話)ネタバレ感想!追い詰められた藤木!無実を晴らす唯一の方法?

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成田凌主演ドラマ『逃亡医F』の同名原作漫画、第28話(最終話)のネタバレをご紹介します!

<『逃亡医F』漫画第27話のおさらい>

関東学館医大から浩子を連れ去った藤木と烏丸は、房総台消化器センター病院へ訪れた。この病院には偽粘液種の最新手術を行うことのできる小峰医師がいた。藤木の依頼で浩子は小峰医師の手術を受けることができるようになる。

藤木は長谷川を病院に呼び寄せ早急な手術を勧め、手術は無事に成功。原発巣は虫垂ではなく卵巣腫瘍だったことが明らかになり長谷川が藤木を憎む理由がなくなった。

一方、関東学館医大から浩子がいなくなったことで、長谷川と藤木の接触によりイースト薬業、岡部薬品の悪事が明らかにされるのを恐れた峰専務は、警察に藤木の行方を密告する。長谷川を追った刑事たちは、藤木のいる房総台消化器センター病院まで辿り着いていた。

そんな折、イースト薬業中央研究所では八神妙子が目覚める兆しが表れていた。

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『逃亡医F』第28話ネタバレ:警察に追い詰められた藤木!無実を晴らせる唯一の方法?

房総台消化器センター病院に到着した刑事は病院の受付に声を掛けた。
「警察の者です。お尋ねしたいのですが、長谷川さんお奥さんがこちらで緊急手術を?」
「今、確認してみます」
「お願いします」

近くにいた烏丸がその声に気付きそっとその場を離れて藤木の元に急いだ。
「大変だよセンセ、警察が嗅ぎ付けて来た!」
「え?」
「大丈夫だ、警察には俺が何もかも証言する」

長谷川は警察に全てを証言すると約束してくれるが烏丸は別の問題があることを忘れていなかった。
「そんなのイースト薬業の企みが明らかになるだけ!八神先生に対する殺人未遂の容疑は消えないよっ!」
「よしっ、ここは俺にまかせてお前は逃げるんだ」

藤木は長谷川の申し出に頷き、烏丸とこの場から離れようとする。
「さあ、センセこっちから早くッ!」

すると烏丸の携帯電話に着信が鳴った。
「もしもし私……、……え?うそ―――ッ!ナイスタイミング!わかったわすぐ戻る!」

電話を切った烏丸が藤木に告げた。
「センセ、行こッ、ウチの研究室に行けば全部片付くかもしれないよ!」
「研究所に?まさか…」
「そ…、八神先生に意識回復の兆候があるってわたしの子分からの連絡よ!」

突然の知らせに動揺を隠せない藤木に烏丸が急かす。
「感傷に浸るのは後にして、早く車ひろって東京よ」
「ダメだ、警察はこんな所までつきとめた、駅や道路は検問ですぐに見つかる、こっちだ!」

――――――――――――――――――――

藤木と烏丸は病院から眺めていた船に乗り込んでいた。

「あきれた、行き先もわからない船に飛び乗るなんて…」
「どこへ向かっても東京へのルートを絞らせない効果はある。それにこの船は小笠原諸島へ向かう前に竹芝桟橋で機材を積み込むそうだ」

その船は以前藤木が乗っていた船で、船長の橋爪や右腕切断から救った沢井美香子が乗っていた。

――――――――――――――――――――

房総台消化器センター病院では、長谷川が刑事たちに事情聴取されていた。

「今話したことは間違いないんだな?」
「はい、あの事件はイースト薬業の峰専務と岡部薬品の佐々木常務が八神先生の研究を盗み出そうとしたために起こったことです。その手先になったのがこの私だった」

「それに絶望した八神妙子が飛び降りたと言うのか?」
「藤木はそう言っています、止めようとしたが間に合わなかったと……」
「誰がそれを証明できる?」
「え!?」

警察は藤木を殺人未遂の容疑で追いかけており、無実を証明できる者はいないと考えていた。

「製薬会社間の薄汚い謀略が背後にあったということは分かった。だが藤木圭介の容疑は八神妙子に対する殺人未遂だ。現に藤木は逃亡し検問を張ったが未だ捕まっていない。もし無実であるならなぜ必死になって逃げている?」
「それは……藤木はきっと八神先生の研究盗用の疑惑を晴らそうと……」

長谷川が話していると刑事携帯電話が鳴った。
「もしもし……まさか……被害者の八神妙子が!?」
「妹がどうした!?」

同行していた八神が大声を上げるが刑事が制止した。
「回復の兆候が表れたそうだ」

電話口ではイースト薬業にいる担当医と話している。
「意識を回復する可能性はあるんですか?」
「まだ何とも言えませんが、明らかに良い兆候であることは確かです」
「ご連絡感謝します」

電話を切った刑事に八神が詰め寄る。
「助かるのか!?」

刑事たちは東京に戻るよう話合っている。
「イースト薬業に向かいましょう」
「ああ、イースト薬業の悪企みも確認しなければならん」

――――――――――――――――――――

一方、イースト薬業 中央研究所では峰専務がベッドの八神妙子を見つめていた。
(くくく、早く目を覚ませ。お前には聞きたい情報が山ほどあるのだからな)

――――――――――――――――――――

藤木たちが乗った気象観測船・第一海風丸では、藤木が船員たちに事情を説明していた。

「話はわかった、もしその八神という女性が意識を回復すればお前さんは嫌疑を晴らせるんだな」
「そうです、隠していましたが僕はそういう人間だったんです。名前も鳴海ではなく藤木…」
「いいさ、俺達は元同僚が犯罪者だなんて考えてねぇ。そうだな美香子」
「ええ」

船員達の理解と協力を得られた藤木が乗った船は竹芝桟橋に到着した。

「お世話になりました」
「それより気をつけろ。何かあったらまたこの船に戻って来い」
「橋爪さん………」

船に積み込み作業をしている機材を疑問に思った烏丸が美香子に聞いた。

「ねぇ…あれ何なの?」
「ああ、減圧チャンバーよ」
「減圧チャンバー?」

話を聞いていた藤木が横から入った。
「それって潜水病の治療に使う高気圧酸素カプセルのことかい?」
「ええ、その通り。ここに寄港したのもあれを積み込むためなの」

――――――――――――――――――――

イースト薬業 中央研究所では峰専務と佐々木常務が妙子の話をしていた。

「それは吉報ですね、あの女が意識を取り戻せば研究の内容を聞き出せます」
「そうなれば我が社は日本…いや世界有数の抗がん剤メーカーだ」
「その功績で専務の次期社長の椅子は盤石ですね」
「フフフ、そうなるな」

すると、内線が鳴り峰専務は電話に出た。
「何だ?」
峰専務の表情は一気に青ざめていった。
「警察が…!この私に面会に来ただと!?」

――――――――――――――――――――

烏丸と藤木は、中央研究所では横になっている妙子の状態を見ていた。
部屋に通した烏丸の後輩がその様子を心配している。

「せ、先輩…大丈夫なんでしょうね、部外者は立ち入り禁止なんですよ」
「しつこい、責任はあたしが取るって言ったでしょ」
「で、どうなの八神先生は」
「ああ、明らかに自発的に体を動かそうとしている」

妙子の状態を見ていた藤木が希望を見出していた。

「脳死と違って遅延性意識障害、つまり植物状態の場合は脳幹の機能は失われていないんだ。自発呼吸があるのもそのためさ」
「てことはこのまま意識を回復するってことも?」
「……………」

烏丸の質問に答えない藤木は別のことを考えていた。
「先生をここから連れ出す事はできないか?」
「な……患者搬送用の車ならあるけど…ひょっとして八神先生を拉致するつもり!?」
「治療する」
「え?」
「先輩……冗談でしょう?」

藤木の言葉を聞いた烏丸と後輩は青ざめていた。

――――――――――――――――――――

中央研究所の入り口では八神が警備員に入所を拒否されていた。
「ふざけるなっっ!警察は通してなぜ俺は通さない!?俺は妙子の兄だぞっ!」
「何と言われてもダメなものはダメなんです!!」

押し問答をしている八神の横をワゴン車が出て行った。
ワゴン車に藤木と烏丸の姿を見た八神はタクシーでワゴン車の後を追った。

――――――――――――――――――――

ワゴン車を追ったタクシーは港で停まった。
(なるほど藤木め、船で逃げるつもりだな)

――――――――――――――――――――

船に乗り込んだ藤木たちは妙子を減圧チャンバーに入れていた。

「本当に減圧チャンバーが効果あるのか?」
「ええ、これと同じ理屈の高気圧酸素室が一部の病院に設置されていて、そこでは潜水病はもちろん脳梗塞、骨髄炎など様々な疾患の治療が行われています。高濃度酸素によって酸欠状態に陥った脳細胞を活性化できれば可能性は大いにあります」

懐疑的な橋爪に効果を説明した藤木も祈っていた。
(神よ、お願いだ!彼女を………)

すると後ろから刑事たちが声を掛けてきた。
「そこまでだ藤木圭介、お前を殺人未遂容疑で逮捕する」

同行していた八神が減圧チャンバーに入っている妙子に気がついて声を上げた。
「妙子!?藤木 きさま妹に何を!?」

騒ぎ出した八神を橋爪が押さえつけた。
「ぐ…、キサマッ放せ!」
「俺の船で勝手はさせねぇ」
「ふざけるなッ!」

他の船員達は並んで刑事の目の前を塞ぎ美香子が言った。
「私達の作業の邪魔、しないでもらえます?」
「全員公務執行妨害だ!わかってるのか!!」

威圧する刑事だったが船員達は応じようとしなかった。

「あれは…違う…」

後ろから誰かの声がした。

「私が……自分で…死のうとしたの…」

目覚めた妙子が声を振り絞っていた。

「妙子………妙子ッ!」
「兄…さ…」

妙子に近寄る八神に妙子も気がついたようだった。

――――――――――――――――――――

2週間後、イースト薬業 中央研究所の病室では妙子が入院していた。

「それじゃ僕はこれで…」
「いろいろありがとう藤木君、最後にもう一枚」

妙子の言葉に藤木は妙子と並んで写真を撮ってもらう。シャッターを押したのは八神だ。
「お元気で……」

――――――――――――――――――――

烏丸は竹芝桟橋から旅立つ藤木を見送ろうとしていた。

「そういえば昨日ウチの専務、正式に起訴されたわ。これで一件落着ね」
「いや…君への礼がまだだった」

そう言って藤木は試験管を烏丸に差し出した。
「これって…」
「君が欲しがっていたものだ」

藤木は船に乗り込もうとしていた。
「ねえ、もう帝都医大には戻らないの?」
「そのつもりだ、この船が俺を必要としてくれているかぎりね」
「そう………」

すると烏丸は藤木から受け取った試験管を海に投げ捨てた。
「ならあのコレクションはその間封印するわ」
「え?」
「あんなモンより生きてるオトコの方がよっぽど面白そうだもん」

そして二人を乗せた船は出航した。
「何で君まで乗ってる?」
「天才外科医にぴったりの天才助手じゃん♡」

~完~

『逃亡医F』第28話(最終話) 感想

ついに完結しました!
長谷川の奥さん・浩子の命は救われ、八神妙子の意識が戻り、藤木の殺人未遂容疑は晴れました。すべて万事OKのハッピーエンドでしたね。

さて、藤木の嫌疑を晴らした一番の功労者は……やっぱり烏丸だったのではないでしょうか!登場当初はただの変態女だと思っていましたが、なかなかインテリで藤木のピンチを幾度となく救ってくれました。烏丸のコレクションの5年間で99本というのもすごい数字ですよね。単純計算で1ヵ月に1.6本当たり収集していたことになります。
もちろん協力を拒む男性もいたでしょうし、優秀な精子だけを取集しようと思ったら
かなりの男性に協力要請していたことが想像されます。

それと行方不明になった都波先生は、一体どこに消えてしまったのでしょうか。
元々神出鬼没だったこともありますが、都波先生を探す人は誰もいないのがちょっと寂しいです。

そして、藤木先生は最後まで人を救うことを優先して行動していて、本当に素晴らしい人格の持ち主なんだと感じました。藤木先生がそんな医者になったきっかけなんかのスピンオフストーリーがあったら読んでみたいです。

本作は読み応えのある作品でとても楽しめました!

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