逃亡医F/ネタバレ15話 原作漫画感想!桑野は諸井?お節介なおしゃべりから出たサビと痣

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成田凌主演ドラマ『逃亡医F』の同名原作漫画、第15話のネタバレをご紹介します!

<『逃亡医F』漫画第14話のおさらい>

都波を追いかけて福岡市に来ていた藤木だったが、都波の手掛かりが掴めずその日は諦めてサウナに入っていた。
サウナで偶然居合わせた男を追っている弁護士と遭遇し、殺人事件の冤罪を証明する重要な人物・諸井ではないかと聞かされる。

歯痛で訪れた歯科医院で偶然、弁護士と再会し事件を追っている現場に出くわし、話の流れから事件を深く知ることになり、藤木は自分のことを医者だと明かしてしまう。

弁護士の依頼人の父の汚名を晴らすため、協力要請される藤木だったが、事件に首を突っ込むと警察と関わりを持つことになるため協力には後ろ向きだった。

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『逃亡医F』第15話ネタバレ:偶然再会した桑野は諸井?お節介なおしゃべりから出たサビと痣

藤木は弁護士の横尾と依頼主である清水亜美に頼まれていた協力について悩んでいた。
(どうする?手を貸せと言われても俺にできることなんてたかが知れている。しかしあの女性の亡くなった父親が本当に無実なら…)

そう考えていると虫歯がまた痛み出してきた。
(くそっ、あのヤブめどんな治療をしたんだ。また痛み出したじゃないか!)
痛みに我慢できなくなった藤木は、近くの歯医者に駆け込んだ。

――――――――――――――――――

その歯医者で藤木は抜歯を勧められた。
「こりゃ抜歯した方がいいですよ、自費診察だと高いものになりますがね」
「し、仕方ありません」
「それじゃ念のため血液型を伺っておきましょうか」
「O型ですが、…どうして血液型を?」

疑問を思っていた藤木に、歯科医ではなく隣に座っていた患者が教えてくれた。
「万が一の事故に備えてんのさ。以前抜歯した患者が出血性ショックを起こしたそうでな、血液型がわからなくて大騒ぎしたことがあるらしい」

そう教えてくれた患者の診察台の方を見ると、そこにはサウナで会った男が座っていた。
「こりゃ……、縁は異なもの味なものだな。俺の忠告を素直に聞いて歯医者に来るとは感心じゃねえか」
男がそう言うと歯科医が間を割ってきた。
「桑野さん、患者を脅かしちゃ困りますね、出血性ショックなんて滅多にあることじゃない。ただ慎重を期しているだけです」

すると隣の男・桑野は「俺もあんたと同じO型だ、とは言っても特別なO型だがな」というと「もっとも俺の場合入れ歯の調整だけで出血とは縁がねえ」と続けた。

「その年で総入れ歯なんて……」と藤木が聞くと「ああ事故の怪我でな、顎から耳にかけて整形を受けたからだ」と桑野は話した。
(そうか、やっぱりこの男は整形を受けていたんだ。しかしそれが事故のためならあの事件とは…)
そう思っていた藤木だったが、桑野が「座りっぱなしだと肩が凝っていけねえや」と自分の肩をさすっていた。その時、はだけた桑野の肩から花形の痣が見えた。

――――――――――――――――――

抜歯が終わり歯医者を出た藤木は、横尾がいる法律事務所を訪れた。そこであの男の痣の件を横尾に話していた。

「やっぱりあの男は諸井だったんだわ」という横尾に「決めつけるのはまだ早い、似たような痣の持ち主は他にもいるだろうし整形も事故が原因と言ってた。それより漂着した遺体は歯形以外に血液型の鑑定もしたんだろ?」と藤木が事件での遺体について確認する。

「もちろんよ、O型だったわ」と捜査状況を振り返り話す横尾に藤木はDNA鑑定についても訊くと「ううん、今となっては明らかな怠慢だけど、歯形と血液型が一致したから警察も不要と判断したみたい」と答え、諸井が通っていた開業医に残っていたカルテから血液型が間違いなくO型だったことも明かした。

藤木がカルテのコピーを見るとあることに気が付いた。
「やっぱりそうだ…、これはO型じゃない、Oh型だ」
そういう藤木に不思議に思った横尾が質問した。
「でもOhならどうだっていうの?」

藤木はOh型は医療関係者の間でボンベイブラッドと呼ばれている血液型であること、日本人には数十人しか確認されていない稀少血液型であることを横尾に説明した。

「これで糸口が見えてきた。死んだはずの諸井がこの血液型の持ち主ならO型と鑑定された遺体は別人ということになる。そして俺の想像が間違っていなければ…、桑野と名乗っているあの男もボンベイブラッドの持ち主だ」
藤木があの男が諸井であることを示唆したが、横尾は「まだ歯形の問題があるわ」と懸念している点について聞いてきた。

それに対し藤木は「それは簡単さ」と答える。「歯医者で治療を受けた諸井は替え玉だったのさ。保険証には写真が貼っていないから別人になりすますことは可能だ」と藤木がいう。

全てが腑に落ちた横尾は依頼主の亜美に連絡しようとした。
「わかったわ、あなたの言う通りよ、すぐに亜美さんに知らせるわ!」
藤木は、桑野と名乗る男がボンベイブラッドであることを確認する方法を考えていた。
すると横尾が亜美と連絡が取れないことを漏らした。
「おかしいわ、亜美さんと昨日から連絡が取れない…、彼女…、このところ調査が行き詰ってたから少し焦り気味だったの。もしかして直接あの男に……」

――――――――――――――――――

亜美は桑野が住むマンション前にいた。
(弁護士は焦るなって言ってくれたけどもう限界…、あの男は間違いなくお父さんに無実の罪を着せた諸井だわ。それを証明できないなら、私の手でお父さんの無念を晴らすしかない!)

亜美はマンションから出てきた桑野に一気に駆け寄った。
「あなた諸井ね…、死んだハズの諸井隆司でしょ!?」
「な、なんだお前は!?」驚いた様子の桑野に亜美が続ける。
「忘れた?あなたに無実の罪を着せられ無念の獄死を遂げた中井清の娘、亜美よ!卑怯者っ、このまま逃げおおせると思ったら大間違いよ!法が裁けないなら私がこの手で裁いてやるわ!」

そう叫ぶとハサミを手にした亜美は桑野に向かっていった。
「バ、バカな…、やめろっ、俺は諸井なんて男じゃない!」
桑野が必死に抵抗しているところに横尾と藤木が走ってきた。
「やめてっ!亜美ちゃん!」

亜美が二人に気を取られた瞬間に桑野はハサミを取り上げたが、勢いあまってバランスを崩した桑野は階段を転げ落ち、ハサミが腹部に刺さってしまった。
「うわぁあ――――ッ、うあああ!」叫ぶ桑野に藤木が声をかける。
「落ち着け!向かいに病院がある」

――――――――――――――――――

藤木は桑野を支えて病院に入ると対応した看護師が慌てている。
「こっ、困ります!今日は午後から休診で先生はお留守です!」
すると藤木が看護師を説得する。
「俺は医者だ、設備を貸してくれれば俺が処置する」

「ま、まさかまた会うとはな、あんた…医者だったのか」
ベッドに横になって話しかけてきた桑野に藤木は「動くんじゃない、腹部からの出血がひどいんだ」と答える。

亜美は興奮状態で「死ねば……このまま死ねばいいのよ」と言い放つ。
「看護師さん、ここに輸血用の保存血は?」
藤木が聞くと「O型ならストックがありますけど…」と答える看護師に「用意してくれ、幸いこの人はO型だと言っていた」と藤木が準備するよう指示を出した。

「さあ輸血を始めるぞ、その後で麻酔をかけて手術だ」藤木がそう言うと桑野は慌てて輸血を止めようとした。「待ってくれ!輸血の必要はない」という桑野に藤木が答える。
「なぜだ?動脈を損傷しているようだから出血が続けば失血死をするぞ」
「し、しかし……」
渋る桑野に藤木が「だろうな」と話し始めた。
「ボンベイブラッドの人間がO型の輸血を受ければ異型輸血でそれこそ命にかかわる」
「何だと!?」と同様する桑野に藤木は続けた。
「あんたの血液型はO型なんかじゃない、違うかい諸井さん?惚けても無駄だ、あんたが病院で検査を受けた時のカルテが残っている。そこにはちゃんとOh型と記されていたよ」

今度は横尾が話し始めた。
「真相はわかっているわ、あなたは借金から逃れるために自分が死んだことにすることを思いついたんでしょう。そのために彼女のお父さんを利用したばかりか、身代わりに歯科医に送り込んだ桑野という人物を殺害して遺体を海に投げ込んだんでしょう」

藤木がさらに追い詰める。
「O型はあんたが今名乗っている桑野という人物の血液さ、あくまで自分が桑野だと言い張るならこのまま輸血をするがどうする?」
動こうとしていた諸井に「動くなっ、動けば腹腔内が血だらけになるぞ!」と諸井が逃げ出さないように藤木が牽制した。
「どうせあんたの血液型を調べればわかることだ、自分から諸井だと認めるなら血液銀行に連絡してボンベイブラッドを取り寄せてやる。あれは稀少な血液で滅多に使われることはないから保存血があるハズだ」

男は抵抗して大声を上げる。
「くそっ、ふざけるな!俺は諸井なんかじゃねぇ!」

「そうか、あくまで桑野と言い張るんだな、だったら心配することはない」
そういうと藤木は輸血用の針を男の腕に入れようとした。

男は針が腕に刺される直前で慌てふためく。
「よ、よせ、O型なんか輸血されたら俺は……」

横尾がさらに追い打ちをかける。
「だったら自分が諸井だと認めるのねっ!桑野というのは誰なの!?」

すると男は白状し始めた。
「は、橋の下で見つけたホームレスさ…、金を見せたらすぐ食いついてきた、あとはアンタの言う通りだ。俺は桑野になりすまし韓国で整形を受けたのさ」
そういうと藤木に向かって叫んだ。
「くそっ、早く血を取り寄せてくれ、アンタに声なんざかけるんじゃなかった、ここまで何もかもうまく運んでたのによ!」

藤木は「縁は異なもの味なものと言ったのはアンタだ」と言って針を諸井の腕に刺した。
「な、なにぃ!?」
慌てる諸井に藤木は「麻酔だよ、それにあんたは輸血の必要なんかない軽傷だ。警察が駆けつける頃にはあんたはぐっすり眠っているさ」と言って諸井を眠らせた。

――――――――――――――――――

警察がすぐに駆けつけ横尾は藤木に感謝を伝えていた。
「あなたのおかげよ、これで再審請求が通ることは確実だわ。でもあなたお医者さんなのにどうして保険証を持ってないの?」
保険証について訊かれた藤木は「いろいろと事情があってね」と答えて二人に背を向けた。
(やれやれ持ち金はこれだけか、人助けはできたものの…、俺の旅はいつまで続くんだか……)

『逃亡医F』第15話 感想

諸井は博打の借金が返せず怖い筋から追い込みをかけられていたという話がありましたが、そんな人が、どうやって開店資金という大金を亜美のお父さんに貸す事ができたのかがナゾですね。

それと、桑野(ホームレス)を金で歯医者に行かせたとありましたが、歯医者に行った時のカルテに日時が記されているハズで、歯医者に行かせたのは、船での事故後であると思いますので歯形確認の際にバレそうな気もします。諸井が船での事故以前から計画していたのであればその限りではないと思いますが。

若干ツッコミどころもありましたが、展開としては面白かったと思います。
さぁ藤木先生は、都波先生を見つけることはできるのでしょうか。

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