成田凌主演ドラマ『逃亡医F』の同名原作漫画、第11話のネタバレをご紹介します!
<『逃亡医F』漫画第10話のおさらい>
藤木は都波の行方を追って出雲大社に着いたが、人の多さにこの中から見つけるのは
難しいと感じて宿泊先を虱潰しに当たることを思いつく。
捜していたホテルで偶然、都波がモデルになっている絵を見つけ作者の画家にも会うことができる。都波は山で微生物採集をしており、山を降りてきた時には画家に連絡が入るという情報を掴んだ。
また、藤木を追いかけて出雲大社を訪れた烏丸は藤木を発見し合流した。画家の絵を見た烏丸が、画家の目に問題があるのではないかと指摘する。藤木も過去の症例を思い出し、画家の目には失明の危険があるのではないかと危惧していた。
『逃亡医F』第11話ネタバレ:待ち合わせ場所に現れた都波と待ち合わせに行けなくなった白井の二つの悲劇
藤木と烏丸の二人は、ホテルの同部屋に宿泊しようとしており、部屋では烏丸が藤木に執拗に迫っていた。
「ったく…、往生際が悪いんだから、いい加減に観念した方がいいと思うけどなっ」
という烏丸に藤木は「嫌だっ、俺はモルモットになる気はない!!」と断固拒否の姿勢をみせる。
「失礼ねえ、これって人類の未来を見据えた崇高な行為じゃん」という烏丸に「な、何が崇高な行為だっ、要するに本人の意に反してマスターベーションしろってことじゃないか!」と反論した。
すると烏丸は「いいよ、どうしてもマスターベーションが嫌だっていうなら…」と言って服を脱ぎ始めた。「センセは特別、なんたって記念すべき100体目だもん。ただし中出しはNGだかんね」と言いながら避妊具を取り出して藤木に近寄っていった。
「ま…、まさか……」動揺する藤木だったが、その時ホテルの電話が鳴った。
「あ、もしもし鳴海です、ああ白井さん。えっ都波先生から?」
電話の相手は白井からで都波先生から連絡があり、7時に出雲市駅前で待ち合わせしているとの内容だった。
「分かりました、それじゃ僕もその時間に駅に出向きます」藤木がそう話すが白井は待ち合わせ場所には行けないという。
「実はさっきからちょっと体調がすぐれなくて家を出るのが難しいんです。頭痛と眩暈…、それに胸がしめつけられる感じで気分も悪いんです。だからご迷惑でなければ鳴海さんに絵を届けてもらえないかと思って…」
そう言った白井に藤木は「待っててください、すぐ伺います!」と言って電話を切った。
「ちょ、ちょっとセンセ…、また逃げるつもりじゃないよね?」
烏丸が警戒していると藤木は「そうじゃない、さっき話した絵描きさんに会いに行くんだ」と説明するが、烏丸は「センセは信用できないもん!」といい藤木についていくことにする。
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藤木と烏丸がアトリエに到着するが応答がない。
中に入り「白井さんっ!どこです白井さん?」とアトリエ内を探していると「あそこ!」と烏丸が指した先に白井が倒れて嘔吐していた。
藤木はすぐに駆け寄り白井を抱きかかえる。
「まずいな眼球結膜の充血、それに角膜が混濁しているようだ」藤木が状態を確認する。「それってどういうこと?」烏丸に訊かれた藤木はわかりやすく説明する。
「強度の眼圧上昇があるってことだ、頭痛に眩暈…、それに胸痛もあったようだから恐らく急性閉塞隅角緑内障の発作が起きたんだと思う。」
烏丸がすぐに行動に移った。「大変!救急車を呼ばなきゃ…」
藤木が時計を見ると待ち合わせまであと一時間半を指していた。
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救急車が到着すると、症状からみた救急隊員の判断は、狭心症か心筋梗塞の発作ではないかと考えていた。そこで藤木が状況を説明した。
「いえ、たぶん眼科の疾患、それも急性閉塞隅角緑内障に起因するものだと思います」
すると救急隊員が焦りだした。
「おいおい、そりゃマズいよ…、ここに眼科の医者はいないぞ」「連絡を受けた時に循環器系だと思って搬送を受け入れたんだ。それにこの時間帯は半径50キロ以内に眼科急患を受け入れている病院はない」
そう言った救急隊員に烏丸が「医者ならここにいるよ」と一言。
「そうか!あんた医者なのか、来てくれっ」と救急隊員は藤木の手を引き救急車に乗り込んで病院に向かった。
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病院に着くと薬剤投与で白井の意識が戻った。
「白井さん、あなたはアトリエで失神していたんです、だからこの救急病院に運びました」そう言った藤木に白井が答えた。
「そ、そうだわ、そういえば急に眩暈がして…」
藤木は目の状態について尋ねた。
「目は…、僕の顔はちゃんと見えますか?」
白井の目は藤木の顔がはっきりと見えなくなっていた。
「あ、あれ…、ぼんやりとしか見えない…、それに頭が割れるように痛むの…」
「どうやらここから先はあんたの出番だな。まず俺に分かるように急性閉塞隅角緑内障の説明を頼む」緊急病院の医師がそう言うと藤木は緑内障の説明から入り、急性閉塞隅角緑内障との違いについて説明した。
緊急病院の医師が治療法について尋ねると藤木は「検査で病名が確定できればとりあえず点眼による薬物治療を行います」と答え、すぐに検査に移った。
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その頃、都波は待ち合わせ場所に到着していたが、待ち合わせ時刻まではまだ時間があった。都波が駅前のベンチに腰掛けると異臭に気付いた女子高生が逃げていく。
そんなことは構わず都波は菓子パンを取り出しムシャムシャと食べ始めた。
駅前の交番では警察官がその様子を見ていた。
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病院では藤木が白井の検査をしていた。
正常値が14~21㎜Hgの眼圧が、白井は50㎜Hgを超えていた。
「な、鳴海さん…、私の目はいったい」心配そうに聞く白井に藤木が答える。
「あなたにもらったスケッチ、それに目の前の椅子に君が躓いたところを見てもしかしたらと思っていたんですが…、どうやらそれが的中してしまったようです」「最悪の場合は失明の恐れもありますから急いで点眼による薬物治療を行ってみるつもりです」
白井が不安な表情を見せる。
「も、もしそれでダメなら…」
藤木は時計を見て時間を気にしていた。
立ち会っていた医師が改めて訊ねる。
「おい、それでダメだったらどうなんだ?」
藤木はうつむいて「手術するしかないでしょう」と答えた。
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都波は公衆電話から白井に電話を掛けていたが応答しない。
「ふむ、留守ってことはこっちへ向かってるのか」
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病院では藤木が点眼治療後の検査をしていた。
(くそっ、数種類もの点眼をしたというのに眼圧が下がらない)
立ち会っている医師も「どうなんだ薬効は?」と結果を気にしている。
後は手術するしか方法は残されていなかった。
藤木は都波との待ち合わせのことを考えていた。
(手術そのものは15分程度だ、だが麻酔や術中の眼圧上昇を防ぐ為の点眼に要する時間を計算すると……、無理だ、待ち合わせにはとても間に合わない!しかし彼女を救えるのは俺だけだ)
すると藤木は病院に来ていた烏丸を呼んだ。
「なぁにぃ?急に駅に行けって、あーセンセまた逃げる気でしょ」藤木を疑っている烏丸に「7時に都波先生と駅前で待ち合わせをしているんだ、だが僕はあの患者をほって行くことはできない。すまないが代わりに行って事情を話してくれないか」と事情を説明すると烏丸は「わ…、わかった」と理解を示してくれた。
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都波は駅前のベンチに座っていたが、怪しむ警察官に職務質問を受けていた。
「見ろ!なんだこれは!!違法な植物に違いない!交番まで来い」
強引に鞄の中を見た警察官が、植物の入った瓶を見つけて騒ぎ出した。
「失礼な!放せコラ!」と抵抗する都波を警察官は「さっさと入りなさい!」と力づくで交番に連行した。
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駅前に着いた烏丸だったが、都波を見つけることができずにいると、19時37分発の電車が発車するアナウンスが聞こえてきた。
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病院では手術が終わり、白井の眼圧も下がって安定しだしていた。
「あ、ありがとうございます。なんとお礼を言えばいいのか…」そういった白井だったが時計を見てハッとした。
「そうだわっ!ごめんなさい、あの人との待ち合わせ時刻が……」
焦る白井に対し藤木は安心させるように「大丈夫です、代わりの者に行ってもらいましたから、私も今から行ってきます」と伝えると白井は起き上がり「いつか落ち着いたら鳴海さんの絵を描かせて下さい、その…お礼に…」
白井の言葉に藤木は快く「楽しみにしています」と返した。
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駅前に到着した藤木は待ち合わせ場所に向かうとそこには烏丸が一人座っていた。
「都波先生は?」と聞く藤木に「ごめんセンセ…、必至で探したんだけど見つからなくて…」と烏丸が謝り「ちょうどここに着いた時に電車が一本出ていったの…、たぶんそれで…」と続けた。
「そんな……せっかく…見つけたというのに……」
烏丸の言葉に藤木は膝を落として座り込んでしまった。
『逃亡医F』漫画第11話 感想
ん~~~残念!
せっかく都波先生に見つけたのに捕まえることができませんでしたね。
肝心な時に倒れてしまった白井が……、いや都波先生の情報をくれたのは白井さんだから白井さんは悪くない。。。
それと烏丸はなんだかんだで藤木の力になってくれますね。単に藤木の精子ばっかり狙ってる女かと思っていましたが、医学の知識もあるしいざという時に助けになるので好きです。
さあ、藤木は都波先生を見つけることができるのか、次回どうなるか楽しみです。
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