成田凌主演ドラマ『逃亡医F』の同名原作漫画、第7話のネタバレをご紹介します!
<『逃亡医F』第6話のおさらい>
足のケガにより入院していた藤木だったが、助けた健太も同じ病院に入院していた。
父親でもある新聞記者の松田は、健太の見舞いと助けてくれたお礼に鳴海の病室を訪れる。鳴海が指名手配犯の藤木と同一人物であることに気が付いた松田は、新聞記者として詳しい情報を仕入れるため東京に向かう。
藤木は、正体が暴かれそうになっていることに勘付き病院から抜け出そうとしていた。その際、健太の病状悪化の場面に遭遇し命の危険に晒されている健太を見過ごすことができず自分の手で緊急手術をすることを決断する。
一命を取り留めた健太に安心した松田は、指名手配犯・藤木の潔白につながるネタを手に入れ、ジャーナリストとして真実を追求して藤木を救うことを胸に誓った。
『逃亡医F』第7話ネタバレ:事件のキーマン都波の行方と藤木を追いかける烏丸との関係
自宅にいた女性・烏丸は、スキーシーズン到来を知らせるニュースが流れるテレビを見ていた。そこに偶然映り込んでいた男を追って画面を見ていたがすぐに見えなくなってしまった。
テレビで紹介されていた飛騨スキーリゾートでは、藤木がスキー小屋で手伝いをしていた。そこへスキーで滑り降りてきた秋美が藤木に声を荒げる。
「んもうっ、そんな事しなくていいって言ってるでしょう、鳴海さんはウチのお客さんなのよ!」
藤木は自分の持ち合わせが少ないことを理由にせめてこれくらいは、と手伝いを止めようとしない。
秋美がさらに「あなたは私の命の恩人でしょ、のんびりしていればいいんだってばぁ」と藤木に詰め寄る。
「しかし・・・」と言って手を止めない藤木に秋美は「いいのいいのっ!あの時鳴海さんが助けてくれなきゃ秋美もう死んでいたかも知れないんだから」と言って、藤木の背中を押して小屋の中へ押し込もうとする。
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市立H中央総合病院を出た藤木は、逃走を続ける電車の中で自問自答していた。
(いくら頑張ったところでどうせ植物状態になった彼女には分かりゃしない)
(そんなことはない、だいいち俺が手を引けば彼女の汚名を晴らす者が誰もいなくなってしまう)
(そう格好つけなくてもいいだろう、ただの同僚で恋人でもない彼女のために追われる身になるなんて迷惑な話じゃないか)
「ち、違うッ!僕は逃げてるワケじゃない、むしろコッチが追っている立場だ!」
思わず声に出してしまった言葉で、乗務員や他の乗客が驚いて振り向く。
車内検札で巡回していた乗務員が横たわる女性に声をかけていた。
「お客さんどこか具合でも悪いんですか?お客さん?」
藤木が振り返るとそこにはインシュリン注射セットを出したままの女性が意識を失っていた。
「どいて!早く血糖値を上げないと危険だ」
藤木は乗務員を押しのけて女性に駆け寄った。
「何をするんですっ!?」
乗務員に問われた藤木は「たぶんこの人は糖尿病を患っている」と言うと、近くに置いてあった缶ジュースを口に含み女性に口づけした。
「あんた何を!?」
乗務員が声を上げると藤木は推測した状況を説明する。
「定期的なインシュリン注射のせいで血糖値が下がり、昏睡状態に陥ったに違いない」
そして手っ取り早く血糖値を上げるために吸収の早いブトウ糖を含んだジュースが最適であることを説明した。
こうして電車内で昏睡状態から救った女性が秋美だった。
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「ねぇひょっとしてウチに来てもらったの迷惑だった?」
スキー小屋で手伝いを続ける藤木に秋美が話しかける。
「そんなことないよ、君に出会った時に別に行く当てがあったワケじゃないし」
藤木は、スキー小屋にいることは迷惑ではないとしても、秋美の一緒に滑りたいという誘いには断り続けていた。
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東京奥多摩にあるイースト薬業中央研究所では、烏丸がベッドで横たわる植物状態の女性に話しかけていた。
「ついに見つけちゃった、これからとっ捕まえに行ってくるからね♡」
そういうと白衣を脱ぎ、後輩の男に「ちょっとお出かけするから、彼女のケアを宜しく」と告げて出かけようとした。
後輩の男は引き受けながらも烏丸に質問を投げかける。
「前から聞こうと思ってたんですけど、あの女性いったい何者なんすか?」
烏丸が質問に答える。
「お医者さんよ、ただしああなる前の話だけど、ウチの会社にとっちゃ超VIPだから粗略にするとコッチがクビになっちゃうかもよ」
そう言って立ち去ろうとした烏丸だったが、後輩の男が引き留めた。
「先輩、もう一つ聞きたいことが…、よかったら先輩のコレクションに僕も協力したいと思うんですけどダメっすか?聞いたんです、その…先輩のコレクション…」
烏丸は後輩の申し出に困った様子で
「あのさぁ、それって間違いとは言わないけど誰でもいいってワケじゃないんだな」
と言って後輩の男に近づきこう続けた。
「あのコレクションはあたしの眼鏡に適った超優秀な精子でないとダメだってこと。
だってそうでしょ、この地球にもしものことがあった場合、未来に生き残れるのは選ばれた生命体であるべきだもの。君がそれに値するかどうかはもう少し様子を見てみないと。それに今度収集するサンプルは記念すべき100体目。つまりあたしとしては絶対に妥協したくないってこと、わかる?」
そう言うと、烏丸は出て行ってしまった。
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藤木はスキー小屋の部屋で考え事をしていた。
(このあたりがそろそろ潮時だな、居心地が良過ぎて少し長居し過ぎたかもしれない)
そう考えながら何となく上を見上げると棚に飾ってあるドライフラワーの瓶が目に留まった。
その瓶には帝都医大の生物研究室のラベルが貼ってあった。
ちょうど部屋に入ってきた秋美に瓶のことを聞きだそうとした。
「秋美君この瓶はどこから手に入れたんだい?」
すると秋美が答えた。
「ああそれ、お客さんが忘れていった物だわ、捨てるのももったいないから花瓶代わりに・・・」
それを聞いた藤木が急に取り乱した。
「誰の忘れ物?それはどんな客だった?なんていう名前か覚えているか?」
秋美は詳しくは知らなかったので母親に聞くと詳細を話してくれた。
「不思議な人だったわ、自分のことドクター都波って呼ぶからてっきりお医者さんかと思ったら、自分は細胞学者だって」
藤木は自分が知っている都波について話した。
「正確に言えば微生物学者です。こちらに滞在したのも恐らく微生物採取が目的の山歩きをしていたんだと思います」
母親は相槌をうって聞いていた。
「そうそう、そうおっしゃっていましたね。でもそんな微生物を集めてどうするんですかねえ」
藤木が、新薬を作るための抗生物質を見つけるためだと教えてくれた。
「それで都波先生はこちらを発った後はどこへ行くと?」藤木が行先について訊ねると母親が記憶をたどった。
「山陰の方へ行かれたと思いますよ、久しぶりに出雲大社にお参りでもしようかとおっしゃってましたから」
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翌朝、藤木はスキー小屋を後にしてバスに乗ろうとしていた。
すると四駆の車が藤木目掛けて向かってきて、目の前で急ブレーキをかけて止まった。
車の中から派手な女が降りてきて藤木を指さし「見~~~っけぇ!」と言い放つ。
烏丸だった。
『逃亡医F』第7話 感想
藤木は、病院を出たあとは一体どこに向かおうとしていたのかがナゾでしたね。
結果的に都波先生の足取りを追うことになりましたが、初めから探していたのは都波先生だったのでしょうか。いずれにして「都波先生」が重要人物であることは間違いなさそうですね。
それにしても烏丸さんの変わった趣味はヤバいですねぇ。「地球にもしものことがあった場合」は、収集した精子をどうするつもりなのでしょうか。自分に取り込んで産むつもりなのか、誰かに提供するつもりなのか、人工的に生み出すつもりなのか。
詳しくは分かりませんが、人類滅亡を防ぐためとかなら個人レベルでどうにかなる問題ではない気もしますが。
都波先生の行方も気になりますし、次の展開を楽しみにしたいと思います。
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