成田凌主演ドラマ『逃亡医F』の同名原作漫画、第3話のネタバレをご紹介します!
<『逃亡医F』第2話のおさらい>
藤木を乗せた船が、海を漂っていたヨットに衝突する事故が起きた。ヨットから救出した男女は、心中を図ろうとしていた元同僚の医者・佐伯と看護師・志穂だった。
佐伯は末期のすい臓がんを患っており、志穂は妊娠を隠してヨットに乗っていた。佐伯は志穂には生きてほしいと願っていたが、志穂は身籠った子どもと共に死ぬつもりでいた。
二人に殺人者扱いされていた藤木だったが、佐伯を延命手術することで志穂を心中から守ることができると考えた。藤木は手術で佐伯を苦しみから救ったのと同時に生き延びる希望を持たせ、志穂も絶望から救った。
『逃亡医F』第3話ネタバレ:藤木と志水が急接近!喫茶店マスター富樫の想いと重なる偶然?
横浜港で船を降りた藤木は、風邪をひいて咳をしていた。一緒に船を降りた橋爪は、藤木がこのまま立ち去るのを心配していた。
藤木は「臨時雇い」だったからという理由で、船には戻らないことを告げる。
橋爪は事故から救われた沢井に会ってくれるよう声をかけた。
「だったらせめて美香子が入院している病院に顔を出してやれよ。きっとアイツも喜ぶはずだ」
しかし、このまま立ち去ると言う藤木に「アンタとはまたどっかで会いたいと思っているよ」と橋爪は声をかけて二人は別れた。
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橋爪は、沢井が入院している病院に見舞いに訪れたが、病室では鳴海のことについて話していた。「でも本当はお医者さんだったんでしょう」沢井の言葉に橋爪は焦った。
沢井は入院している病院で腕の修復をしてもらった医師から「大した設備もない状況でこれほど綺麗に接合した手術は見たことがない」と鳴海の手術に驚いていた様子から、鳴海にお礼を伝えたかったと話した。
橋爪は「人間にはいろいろと事情ってのが・・・」と誤魔化そうとするが、沢井は「だからお医者さんだってことを隠していたわけ?ここに顔を見せないのもそれが理由なんでしょう?」と橋爪に訊ねる。
そして「もしかすると鳴海という名前だって偽名かもしれない」ということに勘付きながらも「でもそんなことどうだっていい、あの人が恩人だってことは確かだもの」と
笑顔で話し、鳴海に感謝しているということを沢井が言葉にする。
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志水は、行きつけの喫茶店でコーヒーを飲み干し店を出ようとしていた。喫茶店のマスター・富樫はドアを開けた志水に話しかける。
「ワシのことならもう心配は無用だよ。そりゃ一時は警察を怨んだこともあったがあんたには感謝してるんだ。だからこれ以上ワシへの気遣いは無用にしてくれ。」
志水は「私は、上手いコーヒーを飲みたくてこの店に顔を出しているんです」というとお辞儀をして店を出た。
雨の降る中、富樫が店の看板を片付けようとしていると路地に座り込む男(藤木)に気が付き声をかける。
「どうしたんだねアンタ?」
藤木は、立ち上がろうとしたがよろけてそのまま地面に倒れ込んだ。
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「よせ・・・やめろ、やめるんだ・・・・・・うわあああっ!」
藤木は目の前で女性が飛び降りる瞬間に夢から目覚めたが、自分がどこにいるのか理解でず「こ、ここは・・・」と声を漏らした。
藤木が寝ていた布団の横には富樫が冷やしたタオルを持っていた。
「ワシの家だ、何か嫌な夢でもみていたようだな」
富樫は、起き上がろうとする藤木に「もう少し眠った方がいい、下がったとはいえ凄い熱だったんだ」と冷たいタオルを額に乗せて「あんたをそのままにしておけんだろ、どうぜ年寄りの独り暮らしだから遠慮はいらん」と藤木を看病してくれた。
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橋爪と志水は二人でコーヒーを飲んでいると、橋爪が指名手配書について何かを聞き出そうとしていた。志水は手配書の逃亡犯の話をする橋爪のことをおかしなやつだと話しながらその様子に違和感を感じていた。
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熱も下がり回復した藤木は部屋の片隅に置かれた位牌と写真が気になった。
「あの・・・この写真は・・・」と訊く藤木に富樫は「息子だよ」と答えた。
「あれからもう2年になる、ちょうどあんたと同じくらいの年でね」
すると富樫は、チンピラに暴行を受けていた人を助けようとした息子が刺し殺されてしまった事件について話した。
藤木が「でもこの仏壇には女性の位牌しか・・・」と訊ねると「そいつは家内だよ」と富樫が続ける。「もともと体の弱い女だったが一人息子が殺されたことで気落ちしたのか、後を追うように逝ってしまった。息子の位牌がないのはまだ犯人が捕まっていないからでね」と話す姿に藤木は気の毒に感じていた。
「ご好意に甘えてすっかりお世話になってしまいました。気を悪くされると困りますがせめてものお礼です。」そう言って藤木は世話になったお礼にと封筒を差し伸べた。
「いらんよ、そんなつもりでしたんじゃない」と富樫は受け取ろうとしない。
「しかしそれでは俺の気がすみません」藤木も引き下がろうとしなかった。
そんな藤木を見て、富樫はある提案をした。
「だったら、少しの間でいいんだが店の手伝いをしちゃもらえないかね?」
「店の手伝い・・・・ですか?」戸惑っている藤木に富樫は続けた。
「情けないが年のせいかワシの心臓はだいぶくだびれているらしくてね。医者からしばらく無理するなと言われてるんだ。なに・・・普通にしてればどうってことはない。もっともあんたに予定があれば別だがね。」
富樫の話を聞いた藤木は「いえ、そういう事なら喜んで」と富樫の提案を快諾した。
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店の手伝いをしている藤木を見た客から富樫が話しかけられる。
「驚いたよマスター、亡くなった息子さんにそっくりじゃないか」
富樫は棚に重ねてあった指名手配書の写真を見ると紙を破り店の外にあるごみ箱に捨てた。その時、志水が店の方に向かってくるのが見えた。
富樫は急いで店の中に戻り「ここはワシが代わるよ、あんたは二階の掃除でもしててくれ」と藤木を二階に追いやった。
間もなく志水がドアを開けて店内に入ってきた。
「いやあ今日はコーヒーを飲む時間がないんで二階でちょっと線香だけ」
そういって二階に上がろうとする志水に対して
「ワシはこの間もうここには顔を出さんで欲しいと言わなかったかね」というと志水は立ち止った。
「いつまで待っても警察は息子を殺した犯人を捕まえることができない。もちろんあんた一人の責任じゃないが、被害者の家族からすればどの面下げて顔を出せるのかと聞きたいくらいだ。」と志水に想いをぶつけた。
「さあ、帰ってくれ」と言われた志水は一礼して店を出た。
「考えてみれば、富樫さんの言う通りだ。返す言葉もないが・・・」
何気なく店を振り返った志水の目に入ってきたのは、二階の窓から見えた指名手配犯・藤木の姿だった。
『逃亡医F』第3話 感想
藤木が船を降りた時に沢井に会いに行かなかったのは、自分が病院にいくことよりも
優先したい何かがあったのではないでしょうか。それともう一つ考えられるのは、橋爪の後ろに刑事の志水の影が気になったのもあると思います。橋爪のことは信用していたものの、自分の行先を明かさる危険もありますからね。
また、藤木は体調が悪ったとはいえ、どうして喫茶店の路地にうずくまるようにしていたのでしょうか。喫茶店マスター富樫の亡くなった息子に似ているということと、その喫茶店には志水が通っているという二つの偶然が重なっており、果たしてこれは単なる偶然なのか、何かの伏線なのか気になりました。
でも、藤木は富樫についても亡くなった息子についても何も知らないようでしたので、
単なる思い過ごしでしょうかね。
何にしても、志水と藤木が接近しているので、次の展開がどうなるのか楽しみです。
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